coba


ココロ燃える音がある!アコーディオニストcoba
CDデビュー20周年記念アルバム


「MONDO coba」coba
¥3,200 (税込)
http://www.coba-net.com/
資料提供/avex trax




 日本レコード大賞特別賞を受賞したデビューアルバム「シチリアの月の下で」リリースから20年。アコーディオンをフロントに立たせる楽曲を創り続けてきた、”楽器を変えた男”のパイオニアであるcobaが自身の世界観を明快に打ち出した渾身のアルバム堂々完成!



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☆1 今回のアルバム収録の「アリガトウ to the world」について教えて下さい。

★1 3/11の震災は、衣食住など普段生活する上で存在して当たり前だったものが無くなってしまった時に、人が生きていく上で何が必要かを改めて考えさせられる機会でした。音楽の無力さを痛感させられました。食べる、着る、寝る、再建することは必要でも、音楽は果たして必要なのだろうかと。僕は東京の乃木坂でイタリアンレストランを経営しているのですが、この際もう音楽をやめて、生きる上で最初に必要な行為である「食」を提供する仕事のみをやっていくべきかとも悩みました。




☆2 でも今アーティスト活動をされています。

★2 非常事態になって皆それぞれ自分に何が出来るのかを考えましたよね。乃木坂のレストランスタッフは、震災があった日「こんな時だからこそ店を開けていたい」と、店の外を歩く人々にトイレを解放し、パンを焼いて配り続けました。その後スーパーやコンビニから水や食料が消え、うちの店にある食材は出来る限りご近所の皆さんに提供していました。そうやって皆が自分に出来る事を探しながら頑張るなかで、音楽家として自分に出来ることは何かを考えました。昔アコーディオンを練習していると、よくご近所から音がうるさいとクレームが来ていたことを思い出しました。それほど音の大きな楽器だからこそ電気を使わないコンサートが出来るはずだと。その発想から仲間を集めてチャリティコンサートを開催することにしました。東京、神戸、名古屋などで連日コンサートを開催し支援金を募りました。その金額が増えていくにつれ、このお金を被災地でお困りの方々に直接お届けしたいという思いが募っていったのです。それでアコーディオンを持って直接被災地にお金を渡しに行くことにしました。最初、宮城と福島にある6ヶ所の避難所をお訪ねし、演奏をさせていただきました。生活スペースにお邪魔するわけですから、中には迷惑だと感じる方もおられる筈です。コンサート後に個別にお訪ねし、色々とお話しをさせていただきました。「あんたのファンでCDも持っていたけど全部流されたよ。だけど俺頑張ってまたCD買うからさ。あんたも頑張れ」というトラック運転業の方や、それまで寝ていたおばあさまがわざわざ起き上がって、「とっても良かったわ、こんなところに来てくれてありがとう」と、逆に僕が勇気付けられる言葉の数々を頂戴して。現地に伺う前に、被災された方に「頑張れ」という言葉を使ってはいけないと聞いていたのですが、逆に僕が励まされ、力を頂くことになりました。深い苦しみを味わっている方々が僕のように恵まれている者を励まして下さる。人の尊さと強さをそこで改めて感じました。その後も何度かお伺いするうちに、「世界中の人々から心配してもらったり、支援もしてもらっていることに対してお礼を言いたい」という声を聞きました。被災された方々が深い悲しみを内包し、まだまだ様々な問題を抱えているにもかかわらず、そういう気持ちをお持ちになっていることに深く感動しました。それならば僕がその曲を作りたいと思いました。皆さんにも是非コーラスで参加していただいて、みんなで共に歌えるような曲を書きたいと。5月の連休に初めてお伺いしてから、たびたびお邪魔してる宮城県山元町の山下中学校の生徒さん達に参加してもらいました。初めてのコンサートの時、僕が行くと「おう、歌うぜ」ってみんなで肩を組んで大合唱になったんです。彼らだって友達が被害に遭ったりしているんですよ。でも「頑張ろう、頑張ろう」と健気にしている。その姿を見ていてこの子達と歌えたらいいなと思っていました。


☆3 実際に被災地に行って被災された方と話すことで無力さは変わりましたか。

★3 音楽だからこそ出来ることがある、と改めて知る事になりました。悶々としていたものは募金を募るライブ中もあったんです。でも被災地に伺ったことで呪縛が解けたような気がします。人のもろさ、強さ、尊さを音楽を通じて感じることがました。食事が体を養う食物であるならば、音楽は魂を養う食物だと思います。音楽を通してまた人と繋がることが出来たと思います。もちろん全員と繋がることは不可能ですが、音楽のおかげで新しい出逢いが生まれて心から嬉しいです。


☆4 歌の中に各地の言葉が入っていますが。

★4 20カ国くらいのありがとうという言葉をカタカナにして用意していきました。それを読んでもらってレコーディングし、曲の中に散りばめました。


☆5 cobaさんは世界中に友人がいらっしゃいますが震災を知って連絡はありましたか?

★5 一番早く連絡をもらったのがイタリアの友人でした。その次はパリから。僕の住んでいるところが被災したわけではない事を知っているのに、世界各地から心配して連絡をしてくれた。気持ちがすごく嬉しかった。僕自身も「ありがとう」って言いたいですよね。東京にイタリア商工会議所があります。ここにはイタリアの有名ブランドなどが名を連ねています。海外の人は危機管理意識が高いので、商工会議所のメンバーも多くの人がイタリアへ戻ったようです。でも帰らずに日本に残っている人々もいて。そして残ったメンバーがチャリティーイベントを企画してくれたんですよ。そこで演奏させてもらいましたが、「日本の為にチャリティーイベントまで開いてくれて本当にありがとう」と礼を言ったんです。すると「何を言ってるんですか、僕達は今、東北人です」とカタコトの日本語で言ってくれました。本当に優しい、本当にありがたい。イタリアに家族もいるわけですから、危険な日本を出て行ってもいいはずなのに、こんな風に思ってくれて。心から「ありがとうと」言いたいですよね。



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●アーティストプロフィール●
数々の国際コンクールで優勝。以来、15年以上にわたり恒例化しているヨーロッパツアー、更にはアイスランド出身の歌姫ビョークのオファーによるワールドツアー参加など、今や日本を代表するアーティストとしてその名を世界に轟かせている。「coba 20th anniversary」として全国約30カ所にわたるツアーが2/4からスタート。

http://www.coba-net.com/
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